コラム

知財実務オンライン 第2回ライブライトニングトークを終えて – 翻訳ツールと私と内製化

2020年12月22日に、マクスウェル国際特許事務所 パートナー弁理士の加島広基氏と、特許業務法人IPX 代表弁理士CEOの押谷昌宗氏が主催する「知財実務オンライン 第2回ライブライトニングトーク」にお招き預かりました。

テーマは「翻訳ツールと私と内製化」という内容で発表させて頂きましたが、後日アーカイブを確認したところ、大幅に持ち時間を超えてしまっていました。

発表時は、全く自覚が無かったのが情けないところです(反省)。加島氏から「全然問題ないので気になさらないでください」と言って頂けたのですが、本当に申し訳ない。もっと、しっかりと準備すべきでした。。。(36分25秒当たりから私の出番です。)

さて、ライトニングトークで使った資料ですが、ここに記録として残しておこうと思います。簡単なコメントを付けましたので参考にして頂けたらと思います。

【1ページ目:タイトル】

タイトルです。発表時、結構緊張してました。

【2ページ目:内容】

発表内容です。ある翻訳ツールの出現で、翻訳の内製化が進んでいることを言いたかったのですが、上手く伝わったのだろうかと疑問に思えてます。

【3ページ目:自己紹介】

自己紹介です。実際の翻訳に活用できそうな精度のAI翻訳(ロゼッタのT-4OO)が登場してから、AIとの協働にまっしぐらです。

【4ページ目:翻訳ツールの紹介(の前に)】

個人的には、翻訳は辞書を片手にするものとずーと思っていたのですが、CATツールのSDL Trados を知ってから考えが変わりましたね。

【5ページ目:翻訳ツールの紹介(ソフトウェア・オンラインサービス)】

私が使っているパソコンソフトなどの翻訳ツールの紹介です。翻訳時は複数のソフトを同時に立ち上げます。なので、パソコンソフトの表示位置を記憶させるソフト「VbWinPos」が非常に便利です。あと、ツールの中で一番重要なのが(翻訳効率等に効くのが)、CATツールと機械/AI翻訳かと思います。

【6ページ目:翻訳ツールの紹介(パソコンなど)】

パソコンなどの備品の紹介です。先ほどパソコンソフトを複数同時に立ち上げると言いましたが、結構パソコンのメモリを食います。個人的には、最低でも16GBは必要だと思います。動作の重いソフトを複数使うのならば32GBは必要かと。あとは、長時間パソコンと向き合うことになるので、作業性や疲労軽減に対しては、積極的に投資した方が良いです。必ず回収できますから!

【7ページ目:翻訳ツールの紹介(CATツール)】

CATツールの補足説明です。たまに、CATツールとGoogle翻訳などを混同する人がいるのだとか。別物ですよ。一番重要な機能が翻訳メモリなのですが、この質の低下を招くと、負のスパイラルに陥ることになります。

【8ページ目:翻訳ツールの紹介(CATツール:SDL Trados)】

CATツール「SDL Trados」のエディタ画面です。はじめて見たときは、驚きでした。こんなので翻訳をやるのかと。個人としては、決して安くはないのですが、導入すべきツールです。

【9ページ目:翻訳ツールの紹介(機械翻訳・AI翻訳)】

機械翻訳とAI翻訳の補足説明です。今のところ、「ロゼッタ」と「みらい翻訳」のサービスがもっとも精度が良いような気がします(他にも気になるものがありますが、、、)。AI翻訳を最大限生かすためには、専用にカスタマイズされた翻訳エンジンが必要かと思います。ただ、個人では、利用料の問題で気軽にはできないですね。あと、機械翻訳ソフトの「Pat-Transer」ですが、このソフトがある程度使えるようになると、AI翻訳への理解が深まるかもしれません。どこかで「Pat-Transer 使い方講座」みたいなものもやってみたいですね。

【10ページ目:翻訳ツールを利用した翻訳サイクル】

CATツールとAI翻訳との連動による恩恵を、大雑把にイメージ化したものです。一般的に、同じ分野を繰り返せば繰り返すほど精度が上がっていきますが、訳質の悪いもので行ってしまうと、どんどん精度が下がります。ここが翻訳者の腕の見せ所でしょうか。

【11ページ目:翻訳の内製化】

内製化についてです。精度のよいAI翻訳が出れば、内製化に向かうのは当然の流れですね。ある企業が、実際に内製化に向かって動いているとの声を聞いてしまいました。これは、翻訳者や翻訳会社にとっては、耳の痛い話ですが、この流れは確実にあると思います。

【12ページ目:とりあえず、まとめ】

まとめになります。要するに、適切なツールを組み合わせれば、翻訳の内製化が可能であるということです。ただ、ツールを取り入れれば済む話では無く、試行錯誤が必要なので、いち早く取り入れた者が優位な立場につくものと考えます。

【13ページ目:今後の活動 ~ どうする私?~】

今後の活動についてです。2019年12頃までは、実力を高めながら翻訳レートの高い翻訳会社や特許事務所と契約することだけを目標としてきました。ただ、AI翻訳の精度向上により業界が変わり始めている感覚を覚えました。そこで、実力向上もさることながら、流れに乗ったビジネス展開をメインに取り組んでいこうと思った次第です。

以上となります。
では。

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