コラム

AI翻訳と翻訳作業の内製化

AI翻訳使っていますか?

皆様はAI翻訳を使われていますか?

私はロゼッタの「T-400」を使っています。
それと以前は十印の「T-tact AN-ZIN」を使っていました。

合わせて「みらい翻訳」や「DeepL」も使ってみることはありますが、Google翻訳とは違い翻訳精度の向上に、目を見張るものがありますよね。

他にもさまざまな翻訳サービスがありますが、現在では「T-400」、「みらい翻訳」、「DeepL」が他を圧倒している状況ではないでしょうか。

ところで、企業もAI翻訳サービスを導入していることと思われます。

例えば、英文の内容を大まかに把握する程度ならば、翻訳会社や社内翻訳社に依頼するよりも翻訳スピードが圧倒的に早く、完璧な訳文でないにしても、その精度は十分であるといえます。

AI翻訳にさらなる精度をもとめるならば

では、その精度に満足がいかないのであればどうすればよいのか?

例えば「T-400」の場合は、正確に翻訳された訳文を学習させることで、翻訳精度の向上が図られます。

つまり、正確な訳文を取り込めば取り込むほど、翻訳精度がグングン上がっていくことになるのです。

とすれば、自前のAI翻訳エンジンに正確な翻訳文を取り込んでいくことは必然ですよね。

企業の動向

あるところで、私が実際に見聞きしたのですが、ある企業が翻訳会社に依頼した翻訳物を、自社のAI翻訳エンジンに取り込んでいるとのことです。それも積極的に取り込んでいるような雰囲気です。

さらに(個人的に)驚いたのは、翻訳物の納品形式(ファイル形式)とAI翻訳エンジンに取り込むときの形式が異なるので、AI翻訳エンジンに合わせた形式のものが別途ほしいと翻訳会社に問い合わせたところ、無料で提供して頂いたとのことでした。

翻訳メモリの構築は、多少なりとも手間がかかることは皆様もご存じかと思いますが(実際の翻訳作業を鑑みると、それほど手間ではないかもしれませんが)、なにかしら料金を請求するべきなのではないかと思った次第です(立場が弱いのかな、、)。

何にせよ、翻訳作業の内製化が確実に進んでおり、翻訳会社が企業のAI翻訳エンジンの強化に使われているということです。

翻訳会社はどうなってしまう?

ということは、企業内に鍛えられたAI翻訳専門部隊などが誕生すれば、翻訳会社の出番は少なくなってしまう(無くなってしまう)と想像できます。たとえ翻訳者が正確に翻訳したものが必要だったとしても、それがある程度、形式や分野が共通のものであれば、特に問題のない訳文を生成できてしまうAI翻訳エンジンのリリースが間近に迫っています。

それはロゼッタの「T-3MT」(詳細は割愛します)です。このAI翻訳エンジンであれば、最初に翻訳者が翻訳したものを数十ページ用意して、あとはAI翻訳エンジンに取り込むだけで、ほぼ完成された訳文が、それ以降一瞬で出来てしまうほどのものです。翻訳者(翻訳会社?)にとって驚異なのは間違いないのです。ただ、弱点があって、例えば「T-400」のように汎用性がないところです。(でもよく考えると、それほど弱点というほどでもないのですが。。。)

翻訳者として今後どうする?

今後、翻訳者は、特に産業翻訳者は、AI翻訳エンジンに与える対訳の作成者としてか、それともAI翻訳エンジンが生成した訳文の修正者(MTPEですね)として生きていくことになりそうな気がします。

そして、翻訳会社は消えてゆく方向になるのではないでしょうか。翻訳の仕事自体が少なくなる方向に向かっているのですから。残る会社は上位の会社のみになりそうですね。さらにAI翻訳についてよく理解しなければならなくなるともいえます。

翻訳に関わって生き残って行くには、自分も含め、いろいろ考えなければならない時期にさしかかっている気がします。そして、AI翻訳(機械翻訳)を敬遠する方達がいますが、私はAI翻訳を受け入れていく道を進みます。

では、本日もAI翻訳との共存を模索することとします。

追伸、「AI翻訳エンジンに与える対訳の作成者」と、「AI翻訳エンジンが生成した訳文の修正者」に必要な実力は同等です。

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