自己鍛錬

英語

英語実力チェックその3_「英文特許明細書和訳 誤訳事例」より

英語実力チェックその3です。

サンフレアアカデミーの「英文特許明細書和訳 誤訳事例:第3回:■態変換篇①」を見てみたいと思います。

原文は「US7729387B2」の[4-37行目]
翻訳文は「JP4841674B2」の【0023】
を参照願います(原文を多少編集しているようです)。

さて、今回の英文と誤訳例ですが、

【英文】
The method begins in block 302 where a plurality of packets are received at a network element of a receive node of the packet transfer network. In block 304, a time-stamp is provided for each of the plurality of packets at a classifier of the network element. In block 306, packets are classified in accordance with the nature of the packet to determine its service eligibility.
【誤訳例】
本方法は、複数のパケットがパケット転送ネットワークの受信ノードのネットワーク要素において受信されるブロック302において開始する。ブロック304において、タイムスタンプは、ネットワーク要素の分類器において複数のパケットの各々に与えられる。ブロック306において、パケットは、それのサービス資格を決定するために、パケットの性質に従って分類される

となり、太字の部分がポイントです。

この特許は、通信ネットワーク上でパケットを転送する際に、レイテンシ(通信の遅延)の変動を制御する方法と装置を示したものになります。

この問題の表題が、「態の変換」というぐらいなので、「受動態を能動態にしたほうがよい」といっているわけですが、受動態でも問題がないように思えます。

この文を見ただけではわからないので、原文の段落丸ごと見てみると(一文毎に区切ります。下記英文2、3、5が上記英文に相当します)、

〈英文1〉
Referring now to FIG. 3, a flow diagram illustrates a latency variation control methodology for packets received in a packet transfer network, according to an embodiment of the present invention.
〈翻訳案〉
ここで図3を参照すると、フローチャートは、本発明の一実施形態による、パケット転送ネットワークで受信されるパケットのレイテンシ変動制御方法を示めしている。
[図3]
US7729387_図3

〈英文2〉
The methodology begins in block 302 where a plurality of packets are received at a network element of a receive node of the packet transfer network.
〈翻訳案〉
当該方法はブロック302から開始し、複数のパケットをパケット転送ネットワークの受信ノードのネットワーク要素で受信する。

〈英文3〉
In block 304, a time-stamp is provided for each of the plurality of packets at a classifier of the network element.
〈翻訳案〉
ブロック304では、タイムスタンプをネットワーク要素の分類器で複数のパケットの各々に与える。

〈英文4〉
The time-stamp is provided in accordance with a real-time clock within the network element.
〈翻訳案〉
タイムスタンプは、ネットワーク要素内のリアルタイムクロックに従って与えられる。

〈英文5〉
In block 306, packets are classified in accordance with the nature of the packet to determine its service eligibility.
〈翻訳案〉
ブロック306では、パケットをそのサービス適格性を決定するためにパケットの性質に従って分類する。

〈英文6〉
In block 308, each of the plurality of packets is queued for egression from the network element.
〈翻訳案〉
ブロック308では、複数のパケットの各々を、ネットワーク要素からの退去のために待ち行列に入れる。

〈英文7〉
The queuing of the plurality of packets may be in accordance with the classification of each packet.
〈翻訳案〉
複数のパケットの待ち行列は、各パケットの分類に従い得る。

となっており、図3について説明している段落になります。

図3の英文をよく見ると受動態で記載されていないのがわかると思いますが、
つまり、『図3に合わせて、訳文も能動態にしたほうがよい』とのこと。

これまで、私は図と本文との態の整合について考えていなかったため、今後留意することとします。

ただ、クライアント等によっては、「態の変換はしないこと」と指示があるかもしれないので、一概には言えないですね。

〈追伸〉
サンフレアアカデミーの有料コンテンツとなっておりますので、正答の掲載は控えさせて頂きます。ご了承下さい。

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